気が付いたら年の瀬になってしまいました。齢(よわい)を重ねると余計に時間の経過が早くなる気がします。日本人はその昔から八百万(やおよろず)と言われるくらいに多くの神様や仏様を信じるようで、さらにそこにクリスマス、最近はハロウィンまで登場ですから非常に多忙を極めます(笑)もしかすると西洋の人々から見たら何とも節操の無いことに見えるのかもしれません。
新年初詣の話になるとメジャーな場所では例えば明治神宮、浅草寺、芝の増上寺。まあ色々あると思います。ただそれぞれ毎年数万人の人出との混雑のニュースに事欠きません。あまりの人出の多さに単にそれだけで疲れてしまうのは私だけでしょうか?
そこで東京都内において初詣の穴場的なスポットをいくつかご紹介していきましょう。
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芝大神宮(港区)
この近くに芝の増上寺がありますが、そこよりは格段に人が少ない「芝大神宮」です。ここには伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)、豊受大神(外宮)の二柱を主祭神としてお祀りしているそうで、御鎮座は遠く平安時代、寛弘二年(1005年)一条天皇の御代に創建された由緒あるお社です。商店街の中にひっそりと鎮座されています。
所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門1-12-7
交通機関:地下鉄浅草線/大江戸線:大門駅から徒歩3分ほど。
JR浜松町からでも徒歩6分。
電話 03-3431-4802
大鳥神社(目黒区)
東京都目黒区では最古の神社といわれています。毎年11月の酉の市では、縁起物の熊手を買い求める人でにぎわいます。江戸後期から伝わる壮厳な太々神楽(だいだいかぐら)「剣の舞」が毎年9月の例大祭で奉納されます。JR目黒駅から大鳥神社界隈、そして目黒川沿いは現代的な飲食店も多く穏やかな雰囲気も楽しめましょう。
所在地:〒164 東京都目黒区下目黒3-1-2 電話 03-3494-0543
交通機関:JR目黒駅から徒歩7分。
根津神社(文京区)
根津神社は今から千九百年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間には太田道灌が社殿を奉建してきたとのこと。
江戸時代五代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に現在の社殿を奉建し、千駄木の旧社地よりこの地に御遷座したと言われています。
明治維新には、明治天皇御東幸にあたり勅使を遣わされ、国家安泰の御祈願を修められる等、古来御神威高い名社です。
1706年に完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の全てが現存し、国の重要文化財に指定されているのも見どころでしょう。
所在地:〒113-0031 東京都文京区根津1-28-9
電話 03-3822-0753
王子神社(王子権現)北区
王子神社は、ここ東京都北区「王子」の地名の起こりであり、中世には熊野信仰の拠点となっていた神社とのことです。当時の王子村は古くは岸村(現在も周辺の地名として残っています)といわれましたが、紀州熊野三所若一王子が勧請され王子村となりました。高い格式を持ち、最盛期には現在の飛鳥山公園一帯も支配していたほどの隆盛を極めたと言われています。東京都北区指定無形民俗文化財民俗芸能「王子田楽」を奉納する8月の祭礼や12月の熊手市、東京都指定天然記念物の大イチョウ、理容業の神・関神社と毛塚などの見どころもあります。
所在地:〒114-0022 東京都北区王子本町1-1-12
電話:03-3907-7808
交通機関:(1)JR王子駅(北口)から徒歩3分
(2)地下鉄/南北線王子駅(3番出口)から徒歩3分
王子稲荷神社(北区)
王子稲荷神社は東国三十三ケ国稲荷総社の格式を持つ社とのこと。大晦日に稲荷の使いである狐が関東中から集まり、近くの榎(えのき)のもとで身なりを整え、この神社へ初詣をしたという伝説が残っています。それにちなんで大晦日には地元の人々による「狐の行列」が行われます。特に子供たちが狐の化粧を施し深夜の行列をすることが有名です。これらは毎年東京都北区の大晦日の風物詩となっています。また2月の午の日には江戸時代よりの凧市が開かれ、火事除けの「火防の凧」が売られ賑わいを見せます。また、国認定重要美術品であり、柴田是真の出世作ともいわれる絵馬「額面著色鬼女図」と、谷文晁の龍図を所蔵(正月三が日と2月午の日に公開)しています。
所在地:〒114-0021 東京都北区岸町1-12-26
交通機関:JR王子駅(北口)から徒歩5分